世界史教室

大学受験生のための世界史問題解説

過去問センターワンフレーズ論述参考書疑問

2013-07-19から1日間の記事一覧

一橋世界史1993

【1】 教皇権が絶頂に達したのは、第4回十字軍をおこした教皇の時代といわれる。この教皇は東方だけでなく、ヨーロッパの内部にも十字軍を送っている。いわゆる異端討伐の十字軍である。これは、宗教と政治の双方においてともに重大な歴史的結果を生み出した…

一橋世界史1992

【1】 西ローマ皇帝アウグストゥルスがゲルマン人傭兵隊長オドアケルに廃位されて以後 、八世紀半ばに至るまで、旧ローマ帝国領だった地中海地域には民族の移動を含む大きな政治的変化が生じた。これらの変化を、次の三つの人名を用いて説明せよ(400字)。 …

一橋世界史1991

【1】 次の文章を読んで、下記の問いに答えよ。 中世のキリスト教的ヨーロッパ世界は、およそ500年の間に三度にわたるアジア系非キリスト教諸民族の侵入を経験した。9-10世紀にかけてのマジャールの間断ない侵入、13世紀なかばにおける突風のようなモンゴル…

一橋世界史1990

【1】 次の文章を読んで、下記の問いに答えよ。 聖フランチェスコを理解する鍵は、個人としてだけでなく、類としての人間がもつべき謙遜の徳に対する信念である。聖フランチェスコは人間が被造物に対して専制君主として振舞うことを拒否し、神のすべての被造…

一橋世界史1989

【1】 次の文章を読んで、下記の問い(ア)、(イ)に答えよ。 ところで教皇は、ギリシア人と、世襲的なローマ皇帝であるコンスタンティノープルの皇帝とを、彼の意のままに強制することができなかったので、こんな策略を考え出しました。つまり、この皇帝か…

一橋世界史1988

【1】 次の文章を読んで、下記の問いに答えよ。 13-14世紀において、ヨーロッパ諸都市を結節点として形成された広域的商業圏は「中世の世界経済」として知られている。イギリスの経済学者マーシャル(A1fredMarshal1)は、それらの都市が経済的な自由や独立…

一橋世界史1987

【1】次の文章は、イギリスの歴史家G・バラグラフの著書『転換期の歴史』の一節である。これを読んで、下記の問いに答えよ。 「西ヨーロッパは、1000年以上にわたる発展の中で、三度大きな危機を通りぬけてきた。三回とも、ヨーロッパは革命的大混乱をかいく…

一橋世界史1986

【1】ヨーロッパとロシアは、中世から近代にいたる間に周辺部の諸民族・諸国家から何回かにわたって大きな影響をうけている。スカンディナヴィア半島の諸民族・諸国家がヨーロッパとロシアに及ぼした政治的、社会的影響について9世紀から11世紀および17世紀…

一橋世界史1985

【1】マホメット(570ごろ一632)のもとでイスラム教徒として統一されたアラビア人は、かれの死後、カリフの指導下に、アラビア半島から各方面にむかって「聖戦」をくりひろげ、アラブ国家を大規模に拡張した。この征服の経過を、西南アジア世界への方向と、…

一橋世界史1984

【1】16世紀前半のヨーロッパにおける宗教改革の大きなうねりの中でうまれたイエズス会(ジェズイット教団)は、ヨーロッパの宗教状況の展開に重大な影響を及ぼすとともに、その海外布教活動の過程で、東西文化交流にも大きな役割をはたした。このことに関連…

一橋世界史1983

【1】西ヨーロッパにおける中世都市の市民は「自由」を享受していたといわれている。例えば、皇帝フリードリヒ(フレデリック)2世は、都市リューベックに与えた特許状(1226年)のなかで、「都市リューベックは常に自由であるべきである」と記しており、ま…

一橋世界史1982

【1】次の文章はカール・シュミットの『陸と海と』の一節である。これを読んで下記の問いに答えよ。〔問〕 中世中期のヨーロッパにおいても著者のいう空間像の変化・空間革命に対応する現象があった。それはどのようなきっかけによるものであったか。またそ…