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世界史教室

大学受験生のための世界史問題解説

過去問センターワンフレーズ論述参考書疑問

参考書批評

○論述
『東大のディープな世界史』中経出版
『テーマ別東大世界史論述問題集』駿台文庫
『段階式 世界史論述のトレーニング』Z会
『改訂版・詳説世界史論述問題集』山川出版社
『判る!解ける!書ける!世界史論述 』河合出版
『東大合格への世界史』データハウス
『世界史論述問題集 45か条の論題』駿台文庫
『東大入試で遊ぶ教養─世界史編』長崎出版
『東大の世界史25カ年』教学社
拙著『東大世界史解答文』パブー
拙著『世界史論述練習帳new』パレード

○センター試験解説書
『工藤のセンター世界史B・ワナ攻略法101連発』文英堂
『世界史B一問一答 完全版』東進ブックス

○私大向き解説書
『NEW青木世界史B講義の実況中継』語学春秋社

○年代ゴロ

『世界史年代ワンフレーズnew』 - 世界史教室

『日本史年代ワンフレーズ』パレード
『日本史年代ワンフレーズ』を紹介していただきました

○教科書
山川か東京書籍か
東京書籍の不可解な記事
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 参考書(や教科書)の批評をすることで、私なりの世界史観を述べていこうと思っています。私が良いと思い、また悪いと思うものをここでとりあげていきます。それは同時に、こんな参考書があれば、こんな教科書があればなあ、という願望とも重なっています。

 参考書の批評をは、合格体験記にいくらか見られるものの、実におおざっぱなもので、参考書のどこがどう役に立ったのか明確に書いているものは意外と少ないからです。たくさんならべた参考書のどれをほんとに使ったのかもハッキリしません。たまたまわたしも参考書を出版しており、作成の苦労を知っているつもりなので、教える立場からの批評もあっていいのではないか、と思いました。厳しい批評もあるかも知れませんが、容赦ねがいます。わたしなりに正しいと思って指摘します。わたしも全国からいろいろなまちがいを指摘されて、相当修正してきました。完全なものは、もともとないのですから。指摘によって、より良い参考書に仕上がれば、厳しい指摘も役にたつ面があるはずです。けなすだけの批評はするつもりはありません。長所も指摘します。

 ただカリスマ先生とか名人といえど、世界史は分野が広く深いため、全体を網羅することが困難であり、その知識が結構ボロボロです。理解しにくいところを学生に分かりやすく語ろうとして、恣意的な解釈で史実に合わない説明をしがちです。ここでは、それを指摘しています。受験生はそこまで見抜けないものの、けっこう根本的な知識のなさが露見したりします。まちがいを指摘すると、自分の本の宣伝のためとか、嫉妬なんだとか、わたしに対して言っています。尊敬する講師が否定されたとおもって素直にまちがいに向き合えないようです。合否は小数点で決まるのに、信じている講師や予備校のまちがいには寛容です。

 ネットの世界でも参考書の批評がのっていますが、フワフワした泡のごとき掛け合いを演じていて空しいやりとりです。印象だけで、そこにはどこが悪く、どこが良いのか実証性がまったくありません。確かめもしないで良いの悪いのと言ってもどうしようもないのですが、これが振込め詐欺が巨額の金をせしめることのできる風土でしょう。他人の印象だけの感想で動かされる受験生たちの群れがそこにあります。確かめ、疑え。

 また批評が、たんに非難ととられ、批評するだけで悪人呼ばわりする土壌が日本にあることは経験上知っています。だまってろ、文句言うな、抗議するな、という雰囲気があります。まずい料理を、まずいと言わないで食べつづけろ、と脅迫してくる場面に何回かでくわしています。憎まれます。しかし、文句をいうひとが、もっともそのことにこだわり愛情をもっていることに気づいていないのです。おかしなことです。

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