世界史教室

大学受験生のための世界史問題解説

過去問センターワンフレーズ論述参考書疑問

2013-07-20から1日間の記事一覧

一橋世界史2009

第1問 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 カール大帝の帝国は、イスラムによってヨーロッパの均衡が崩壊したことの総決算だった。この帝国が実現しえた理由は、一方では、東方世界と西方世界の分離が教皇の権威を西ヨーロッパに限定してしまったことであ…

一橋世界史2008

第1問 西ヨーロッパでは11,12世紀の経済発展により、遠隔地商業が盛んに行なわれるようになった。13世紀から17世紀初めのハンザ同盟の活動について、担い手、地域、交易品、そして衰退の理由に触れつつ、同時代の東方(レヴァント)貿易と対比して論じなさい。…

一橋世界史2007

【1】 カール大帝とその後継者ルートヴィヒ1世の死後、フランク王国は分裂の道を歩んだ。その過程で東西王国のいずれにおいてもカロリング家の血統に属さない国王が現れ、新しい独自の王国が形成された。王国は後にさらに発展し、西欧中世世界の中心となっ…

一橋世界史2005

【1】 中世後期のヨーロッパ大陸諸国において、君主によって設けられ、招集される議会が生まれた。フランスの三部会、ドイツの等族議会が良く知られているが、その他にスペインのコルテス、ポーランドのセイムなどがあり、諸身分や団体の代表が出席した。こ…

一橋世界史2004

【1】 宗教改革は、ルターにより神学上の議論として始められたが、その影響は広範囲に及び、近代ヨーロッパ世界の形成に大きな役割を果たした。ドイツとイギリスそれぞれにおける宗教改革の経緯を比較し、その政治的帰結について述べなさい。その際、下記の…

一橋世界史2003

【1】 15世紀イタリア社会の動向は、オスマントルコの小アジア、バルカン地方への進出と深く関係していた。トルコ勢力の攻勢の前に領土縮小を余儀なくされたビザンツ皇帝が自ら西欧に赴き、援軍の要請を行ってイタリア社会に大きな影響を与えたし、この時期…

一橋世界史2002

【1】 次の文章を読んで、下記の問題に答えなさい。 ウルバヌス2世が十字軍の必要性を訴えて聴衆の熱狂的な支持をうけたのは、クレルモン公会議でのことである。この演説は閉会式で行われたといわれるから、もともとこの会議の主題は十字軍ではなかった。参…

一橋世界史2001

【1】10世紀後半から11世紀にかけて、地中海世界は大きな歴史の転換期を迎えていた。キリスト教世界は拡大し、ローマ皇帝位をめぐる政治交渉も見られた。「ヨーロッパ世界の形成」という観点から当時の事情について述べ、その政治的・宗教的背景について説明…

一橋世界史2000

【1】 ハプスブルク家は1438年から神聖ローマ帝国の皇帝位を世襲したが、その絶頂をむかえた16世紀にスペイン系とオーストリア系にわかれた。後者はいわゆる「ドナウ帝国」として東ヨーロッパヘその支配領域を拡大していくが、その契機はモハーチの戦い(152…

一橋世界史1999

【1】 8世紀後半から11世紀にかけて、ノルマン人の活動はヨーロッパ全体に大きな影響を及ぼしたが、とりわけイングランド初期の歴史には密接な関わりを持っている。9世紀初めから11世紀までのイングランドの王朝の変遷を、次の語句を用いて説明するとともに…

一橋世界史1998

【1】 つぎのグラフは、イギリス(イングランドおよびウェールズ)とドイツの人口の歴史的変化の推計値を表にしたものである。両国の人口変動を比較して、下記の問いに答えなさい。 問1 両国の人口変動で最大の違いは何か、またこの違いが生じたのは、両国の…

一橋世界史1997

【1】 キリスト教は、4世紀末にローマ帝国の国教となることで、その後のヨーロッパの 歴史に多大な影響を及ぼした。しかし、その現実は決して単純なものではなかった。教会そのものが完成された組織とは言い難く、その分裂の事態は帝国支配のはらむ政治問題…

一橋世界史1996

【1】 中世から近代にいたる西ヨーロッパの人口を正確にとらえることは困難であり、ど うしても推計に頼らざるをえないが、歴史家による推計値はかならずしも一定していない。また、人口変動は当然ながら国や地域によって相異なった傾向を示す。とはいえ、長…

一橋世界史1995

【1】 ドイツを舞台とする宗教戦争としてはじまった三十年戦争は、ドイツに政治的利害 と領土的野心をもつフランスとスウェーデンなどの介入をまねき、多数のヨーロッパ諸国が関与する戦争となった。また、その講和会議はヨーロッパ最初の国際会議とされる。…

一橋世界史1994

【1】 次の史料は、神聖ローマ帝国内の都市ゴスラーの1219年の都市法第2条に記されているものである。この史料を読んで、下記の2問に答えよ。もしあるよそ者がこの都市に居住のためにやって来て、そこで一年と一日滞在する間、その者の隷属身分について訴え…