世界史教室

大学受験生のための世界史問題解説

過去問センターワンフレーズ論述参考書疑問

2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年度模試の疑義──(2)

C模試 なぜ産業革命や鉄道建設を書かないのか? 問題 19世紀、ヨーロッパ大陸にはナショナリズム思想が広がりを見せ、その影響でドイツでは統一へ向けて様々な動きが展開された。しかし、統一の動きはその方法をめぐる主張の相違や時々の国際情勢の影響で容易…

2020年度模試の疑義──(1)

A模試 ペストは教皇権を衰退させたのか? 問題 次の史料は中世ヨーロッパで流行した疫病に関するものである。史料を参考にして問いに答えなさい。 史料1 恵み深き神の子の受肉より数えて一三四八年目にいたったとき、……フィレンツェに、おそるべき悪疫が到来…

『東大世界史解答文』の訂正

『東大世界史解答文』1990年第3問の(9)の解答が (9)青年イタリア党、マッツィーニ となっていますが、正しくはリソルジメント、マッツィーニ の間違いでした。お詫びして訂正します。

共通テスト対策

問題は以下でダウンロードしてください。地図・グラフは省いてあるので。ただし第1問だけ地図を載せました。https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00035517.pdf&n=02-04-2_問題冊子_世界史B.pdf 2回の試行テストの中ではこの2回目の問題が来年[2021…

『世界史年代ワンフレーズ』を覚えよう!

ネットでは在庫切れのように偽装しているので、とりあえず初めの部分だけでも印刷して覚えましょう!

阪大世界史2020

Ⅰ・Ⅱ 世界史問題(外国語学部・文学部は同問) ある高校の生徒たちが、2年生の秋の海外実習でベトナムの首都ハノイを訪れ、ベトナム独立の父とされるホー・チ・ミンの廟(びょう)を見学した。生徒たちのうちAさんからDさんまでの4人は、そのときの経験が忘れら…

2020年合格メール

Aくん 3月6日 17:36東京外国語大学言語文化学部イタリア語学科、合格しました。短い間でしたが、添削して下さってありがとうございました。先生の添削あればこその合格であると信じています。本当にありがとうございました。 Bさん 3月7日 11:02本日、筑波…

一橋世界史2020

第1問 次の文章は、ルターがその前年に起こった大規模な反乱について1525年に書いた著作の一部である。この文章を読んで、問いに答えなさい。(問1、問2をあわせて400字以内) 農民たちが創世記1章、2章を引きあいに出して、いっさいの事物は自由にそして[…

東大世界史2020

第1問 国際関係にはさまざまな形式があり、それは国家間の関係を規定するだけでなく、各国の国内支配とも密接な関わりを持っている。近代以前の東アジアにおいて、中国王朝とその近隣諸国が取り結んだ国際関係の形式は、その一つである。そこでは、近隣諸国…

京大世界史2020

世界史B (4問題100点)第1問 (20点) 6世紀から7世紀にかけて、ユーラシア大陸東部ではあいついで大帝国が生まれ、ユーラシアの東西を結ぶ交通や交易が盛んになった。この大帝国の時代のユーラシア大陸中央部から東部に及んだイラン系民族の活動と、それが同…

2020年度の再現答案

2020年度の再現答案 (再現答案について) どんな答案を書いたから合格したのか知ることができないものです。そこで実際に合格されたかたに受験場で書いた答案を、試験が終わってから時間のあまり経過していない段階で再現していただきました。合格者本人か…

『東大世界史解答文』の解答例の訂正

2006年の第2問の問(1) 課題が「16世紀前半まで」となっているのに、解答例には「ムガル帝国によるジズヤの廃止」としています。「前半」を見逃しました。3代目のアクバル帝は1556年に即位していて、ジスヤの廃止は1564年なので、適切な解答文ではありませ…