世界史教室

大学受験生のための世界史問題解説

過去問センターワンフレーズ論述参考書疑問

過去問

京大世界史2025

第1問(20点) オスマン帝国は、バルカン半島や地中海などでヨーロッパの諸勢力と戦いながら、その勢力圏を拡張していった。2度のウィーン包囲とその帰結に必ず言及しながら、15世紀中頃から17世紀末に至る、オスマン帝国とヨーロッパの諸勢力との抗争と、そ…

一橋世界史2025

一橋世界史2025第1問 1648年に締結されたウェストファリア(ヴェストファーレン)条約において取り決められた代表的な項目を3点取り上げ、その内容を説明したうえで、この条約がその後のヨーロッパの国際関係に及ぼした意義について述べなさい。(400字以内)…

東大世界史2025

東大世界史2025第1問 オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア帝国、清は、いずれも地続きに巨大な領域を支配した大陸国家である。これら4国は、版図を統合する強力な政治体制や軍事力をもつ一方で、脆弱性も抱えており、いずれも20世紀前半に大…

2025年度共通テスト:歴史総合・世界史探究の解きかた

歴史総合・世界史探究(解答番号[1]〜[32] 第1問 歴史総合の授業で、身の回りの諸事象が日本や世界の歴史とどのようにつながっているかを、装いの歴史を通して、資料を基に探究することとした。これらの活動に関して述べた次の文章A·Bを読み、後の問い…

筑波大学の過去問一覧

○筑波大学の過去問一覧 ●1980 (300字で以下のテーマを説明せよ) 1 1848年 2 パナマ運河 3 新羅 4 敦煌──なぜ重要か●1981 (300字) 1 大乗と小乗の比較 2 ヘンリ8世とアンリ4世との宗教改革を比較 3 ニュー=ディール政策と他の政策を比較 4 五・四運動の意義●1…

筑波大学・世界史B・過去問

筑波大学・世界史B・過去問 ●2024年度 次の各問について、それぞれ400字以内で解答しなさい。なお、解答文中では指定された語句に下線を施すこと。(以下この序文は省略)第1問 前4世紀後半から11世紀までのメソポタミアにおける政権の興亡について、以下の語…

2024一橋世界史

第1問 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 社会経済史的にみた中世北欧都市*の特色は、何よりもまず、それが「一つの大きな家計」単位として自覚せられ、「市民的生活全体の統一」として把握されうる点に存すると思う。そのわけは、市民の経済生活は、す…

2024京大世界史

第1問(20点) 乾隆帝の70歳の誕生日を祝賀する行事に参加する朝鮮の使節に随行して熱河の離宮に赴いた朴趾源(ぼくしげん)の『熱河日記』は、その冒頭で年次を記すのに「後三庚(こう)子」(明の崇禎(すうてい)年間より後の三回目の庚子の年)という表記を用い…

東大世界史2024

第1問 次の文章は、1964年3月に国際連合の事務総長ウ・タントが、ある会議でおこなった演説の一部である。これを読んで下記の2つの設問に答えよ。解答は、解答欄(イ)を用い、設問ごとに行を改め、冒頭に(1)(2)の番号を付して記せ。 世界では二つの変化が並…

東大世界史2023

第1問 近代世界は主に、君主政体や共和政体をとる独立国と、その植民地からなっていた。この状態は固定的なものではなく、植民地が独立して国家をつくったり、一つの国の分裂や解体によって新しい独立国が生まれたりすることがあった。当初からの独立国であ…

京大世界史2023

(4問題100点)第1問(20点) 中央ユーラシアの草原地帯では古来多くの遊牧国家が興亡し、周辺に大きな影響を及ぼしてきた。5世紀から12世紀におけるモンゴリア(今日の中華人民共和国内モンゴル自治区およびモンゴル国)の歴史について、遊牧国家の興亡を中心…

一橋世界史2023

第1問 ジャンヌ・ダルクの活躍によっても有名ないわゆる英仏百年戦争(1337〜1453年)を、イギリスとフランスという二つの国家間の戦争と捉えることが必ずしも適切ではないとすれば、その理由は何か答えなさい。また、この戦争が結果的にフランス王国にどのよ…

京大世界史2022

第1問(20点) マレー半島南西部に成立したマラッカ王国は15世紀に入ると国際交易の中心地として成長し、東南アジアにおける最大の貿易拠点となった。15世紀から16世紀初頭までのこの王国の歴史について、外部勢力との政治的・経済的関係および周辺地域のイス…

東大世界史2022

第1問 内陸アジアに位置するパミール高原の東西に広がる乾燥地帯と、そこに点在するオアシス都市は、ユーラシア大陸の交易ネットワークの中心として、様々な文化が交錯する場であった。この地は、トルコ化が進むなかで、ペルシア語で「トルコ人の地域」を意…

東京外国語大学・世界史2022

第1問 次の[A]〜[F]は、第一次世界大戦後の国際秩序をめぐって、1918年以降に書かれたものの抜粋である。これらの史料を読み、以下の問に答えなさい。〔60点〕 [A] ウィルソン大統領のアメリカ合衆国議会宛教書(14カ条)(1918年1月8日) われわれが、この戦争…

一橋世界史2022

第1問 次の文章は、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ1世(バルバロッサ)が1158年にイタリア北部のロンカリアで発した勅法「ハビタ」の全文である。この文章を読んで、問いに答えなさい。 皇帝フリードリヒは、諸司教、諸修道院長諸侯、諸裁判官およびわが宮…

京大世界史2021

世界史B(4問題100点)第1問(20点) 16世紀、ヨーロッパ人宜教師による中国へのキリスト教布教が活発化した。この時期にヨーロッパ人宣教師が中国に来るに至った背景、および16世紀から18世紀における彼らの中国での活動とその影響について、300字以内で説明…

東大世界史2021

第1問 ローマ帝国の覇権下におかれていた古代地中海世界は、諸民族の大移動を契機として、大きな社会的変動を経験した。その際、新しく軍事的覇権を手にした征服者と被征服者との間、あるいは生き延びたローマ帝国と周辺勢力との間には、宗教をめぐるさまざ…

一橋世界史2021

第1問 次の文章を読んで、問いに答えなさい。 19世紀半ばに行われたイスタンブルのアヤ・ソフィア・モスクの修繕工事において、内壁の漆喰の下から、この建物がモスクに転用される前のハギア・ソフィア聖堂と呼ばれていた時期に製作されたモザイクが多数確認…

阪大世界史2020

Ⅰ・Ⅱ 世界史問題(外国語学部・文学部は同問) ある高校の生徒たちが、2年生の秋の海外実習でベトナムの首都ハノイを訪れ、ベトナム独立の父とされるホー・チ・ミンの廟(びょう)を見学した。生徒たちのうちAさんからDさんまでの4人は、そのときの経験が忘れら…

一橋世界史2020

第1問 次の文章は、ルターがその前年に起こった大規模な反乱について1525年に書いた著作の一部である。この文章を読んで、問いに答えなさい。(問1、問2をあわせて400字以内) 農民たちが創世記1章、2章を引きあいに出して、いっさいの事物は自由にそして[…

東大世界史2020

第1問 国際関係にはさまざまな形式があり、それは国家間の関係を規定するだけでなく、各国の国内支配とも密接な関わりを持っている。近代以前の東アジアにおいて、中国王朝とその近隣諸国が取り結んだ国際関係の形式は、その一つである。そこでは、近隣諸国…

阪大世界史2019

外国語学部以外 (Ⅰ)(外国語学部の第1問の問4まで同問) (Ⅱ)(外国語学部の第2問と同問) (Ⅲ)(外国語学部の第3問と同問) 第1問古典期(前5〜前4世紀頃)アテネの民会決議碑文には、「評議会と民会によって決議された」との定型文が残されている。この時期のアテ…

東大世界史2019

第1問 1989年(平成元年)の冷戦終結宣言からおよそ30年が経過した。冷戦の終結は、それまでの東西対立による政治的・軍事的緊張の緩和をもたらし、世界はより平和で安全になるかに思われたが、実際にはこの間地球上の各地で様々な政治的混乱や対立、紛争、…

京大世界史2019

第1問(20点) マンチュリア(今日の中国東北地方およびロシア極東の一部)の諸民族は国家を樹立し、さらに周辺諸地域に進出することもあれば、逆に周辺諸地域の国家による支配を被る場合もあった。4世紀から17世紀前半におけるマンチュリアの歴史について、…

一橋世界史2019

第1問 次の文章は、14世紀半ばに書かれた年代記の一部である。この文章を読んで、問いに答えなさい。(問1、問2をあわせて400字以内) 主の生誕より400年あまり、マジャール人がパンノニアに到達してから29年目の年、マジャール人すなわちフン人たぢは、それ…

一橋世界史 2018

Ⅰ 次の文章を読んで、問いに答えない。 人間は自分の「空間」についてもある一定の意識をもっているが、これは大きな歴史的変遷に左右されるものである。種々さまざまだ生活形態には同じく種々さまざまな空間が対応している。同時代においてさえも日々の生活…

京大世界史 2018

世界史B(4問題100点)第1問(20点) 内外の圧力で崩壊の危機に瀕(ひん)していた、近代のオスマン帝国や成立初期のトルコ共和国では、どのような人々を結集して統合を維持するかという問題が重要であった。歴代の指導者たちは、それぞれ異なる理念にもとづいて…

京大世界史2018

世界史B(4問題100点)第1問(20点) 内外の圧力で崩壊の危機に瀕(ひん)していた、近代のオスマン帝国や成立初期のトルコ共和国では、どのような人々を結集して統合を維持するかという問題が重要であった。歴代の指導者たちは、それぞれ異なる理念にもとづいて…

2017阪大世界史

第1問(共通) 次の文章は、フィレンツェの商人であったフランチェスコ・ペゴロッティが1330年頃に編纂した『商業の手引』の一部である。これを読んで、下の問1〜問2に答えなさい。 中国はきわめて多数の都市や町を含む地方である。なかでも、特別な都市すな…